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銀河爆裂音楽隊?

2015年11月29日 15:41

 地上で、植木に水をやっておりましたら、おもしろいことがありました。

 道の向こうから、ぽーぽぽー♪ という謎の物音がだんだん近づいてくるのです。

 何かと思ったら、プラスチックのオカリナ(笛)を吹きながら、5、6歳くらいの男の子がこちらに歩いてくるのでした。

 もちろん「曲」にはなっておらず、ただ音を鳴らすのが楽しくて吹いている、という感じです。

 ご機嫌やな! と思いましたが、まあそれはそれとして、水やりを続けるわたくし。

 しかし、その音がだんだん接近してくる。

 ふと振り向くと、彼はわたくしの背後1mくらいのところに立ち止まり、こっちを向いて真顔でオカリナを吹いておりました。

 近ッ!

 これはどうやらわたくしのために吹いてくれているらしいな……と判断し、宮廷で吟遊詩人の演奏に満足した王の如く「うむ。」とうなずいてみせると、彼は不意にオカリナを口から離し、

「じゃじゃんっ! だーだーん♪」

 とセルフでサウンドエフェクトを入れて、さらにオカリナを吹きながら歩き去っていきました……

「……………。」

 急な展開に気の利いたコメントを思いつくひまがなかったわたくしは、とりあえず水を汲みに屋内に戻り、また出てきてみると、少年は少し離れた角の家の住人にも演奏(?)を披露しておりました。

 そしてくるっとこっちを向くと、

「あ、さっきの人!」

 とテンションアップ。

「それ、オカリナやろ? 上手いな!」

 と話しかけてみると、

「ちゃうで、これは、●◎△◆や!(←聞きとれず)
 銀河◎△●◆! ばばーん爆裂! シャキーン!!

 と、一瞬にして何か壮大な物語が展開し、彼は「ばばばばばーん!」と爆裂(?)しながら、どこかへ走り去っていきました……

 楽しすぎるぞ少年よ。

 アウローラの中で「機会があればまた会いたい人物」に指定されたことを、彼はまだ知らない……

 今度会ったときも、ぜひ、謎の音楽(?)を披露してほしいものです。


 とうわけで、本日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆
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うう……

2015年11月25日 18:58

 どういったわけか、月曜日(というか日曜日?)の夜に突然熱を出し、連休最終日にうんうん唸りながら倒れていたアウローラです(笑)

 去年の12月に続き、今年も熱が出るとか、どういうことなんだ……

 十年以上、ノー発熱記録を維持していた健康優良アウローラはどうなった!?

 これはおそらく、もはや若くはないのだからしっかり養生しろという天からのお告げ……!

 幸い、熱は一日で下がり、魔のインフルエンザでもなかったので、火曜からは普通に出動。

 今日も普通に地上での業務をこなしておりましたが、胃腸の具合がまだ本調子ではない感じで、ちょっと早めに帰還してゆっくり過ごしております☆

 気温もぐっと下がって参りましたし、皆さまも、体調にはじゅうぶん留意なさって、お身体大切にお過ごしくださいませ~!

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆ 

 

激走!?

2015年11月21日 18:33

 本日は、アウローラにしては珍しく、地上を自転車で激走しておりました。

 普段は歩きか、公共交通機関を使うことが多いのですが……

IMG_20151121_160612.jpg

 お気に入りのカフェが新店舗でリニューアルオープンしたとのことなので、行ってみました!

 素敵な器がたくさん。

 真ん中ちょい下の、銀色の杯が気になりました。聖杯か……?

 美味しいお茶を飲んだ後は、なぜか土偶を制作するという珍しい体験をしました。
 
 IMG_20151121_173405.jpg

 オーサカ・キャッスル。

 日が暮れてからあらためて見たのは、凄く久々でした!

 大阪城公園の周囲を、おそらくは趣味のランナーの方々が何人も走っていました。

 一周3~4キロのコースだった記憶が……

 ちなみにわたくしも1回だけ、この城のまわりを2周走ったことがあります。懐かしい!

 わたくしはどちらかというと「ランニング」より「トレッキング」派なので、日常的には走らないのですが、短距離走と長距離走では、断然、長距離走のほうが好きですよ。

 IMG_20151121_182131.jpg

 とっても可愛い☆

 これはアウローラ作のものではなく、作家さんが制作なさった「土偶」ですが、あまりにも可愛かったのでゲット。

「長老」と名付けましたが、どことなく、ひな鳥っぽい感じも。

 この写りでは、赤ちゃんぽさが強調されている気がしますが、すっくと立っている(めっちゃ安定感がある)様子はすごく凛々しく堂々としています!

 かつて古代ギリシャ展でゲットした後期スペドス型女性像アンフォラ(壺)とともに、棚の上におさまっておりますよ。

 わたくしが制作した土偶2体も、焼き上がって参りましたら、ご紹介したいと思います。

 焼成中に割れたり爆発したりせず、無事に仕上がってくると良いのだが……(汗)

 
 そのようなわけで、今日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆

庭の王国への旅 41

2015年11月18日 19:01

        *     *     *


 それから、星の娘と老人は、幾日も薔薇の城に滞在した。

 眠るためには、それぞれ一部屋ずつが割り当てられており、香りのいい蝋燭が灯され、老人には緋色の天蓋、星の娘には紺碧の天蓋のついた立派な寝台がそれぞれ用意されていた。

 眠りにつこうとする頃には、いつも金のカップに入った温かい飲み物――その時によって香りの違う、薬草を煎じた茶――が枕元に置かれていた。

 それはどうやら、あの白い仮面の男が用意してくれているようで、星の娘は寝室に向かおうとするとき、こちらを向いて廊下を歩いてくる仮面の男と行き合い、会釈を交わして行きすぎることがたびたびあった。

 だが、少なくとも星の娘は、彼と寝室で出くわしたことは一度もなかった。

 夜、ふかふかの寝台でぐっすりと眠り、朝になって目が覚めると、星の娘はまず食堂へ向かった。

 そこは奥行きのある白い広間で、天井近くにいくつも明かり取りの窓が並ぶ明るくがらんとした場所だった。

 何十人もが一度に着席することができる長い黒檀のテーブルがあり、星の娘がここに来ると、いつもちょうどその直前に並べられたばかりのような温かさで、金の深皿に入った香ばしいお粥のようなものと、浅い皿に花のような切り込み飾りをつけて盛られたとりどりの果物と、目の覚めるミントの香りのお茶が並べられていた。

 星の娘は毎朝、他に誰もいない食堂で、お腹いっぱいになるまで朝食を食べた。

 一口食べ、飲むごとに、豊かな風味が口の中いっぱいに広がり、滋養が体じゅうにしみわたっていくような気がした。

 食事を終えると、星の娘はいつも立ち上がって食堂の壁際をぐるりと散歩することにしていた。

 そこには様々な大きさや形の額縁にはまった絵が飾られているのだが、その絵は毎日、違うものになっていた。

 誰かが――それは、あの仮面の男の他にはいないだろうが――毎日、すべての絵をかけ替えているのか、それとも、絵そのものが変わっているのか、星の娘にはよく分からなかった。

 それらの絵は、荒々しい怪物や、さびしく暗い風景を描いたものもあれば、鳥や植物などの姿をおそろしく細密に描いたものもあり、また、街や、橋を描いたものもあった。

 ただ空と、雲を描いただけのものもあり、魚、獣、武器、衣服、食べ物、山脈や大河などの景色を描いたものもあった。

 どの絵の中にも、人の姿はなく、どれほど荒々しい場面が描かれていようと、どの絵もみな、静かな感じがした。

 その日の絵をみんな見尽くすと、星の娘は食堂を出て、城の中をどこへでも足の向くままに歩いて行った。

 図書館に入り、書架から本を取り出してはさまざまな意匠を凝らした表紙を眺めて楽しむこともあったが、だいたいは大温室に向かった。

 大温室はその名の通りに広大で、そこに集められた植物たちは、高地に生えるもの、熱帯雨林に生えるもの、砂漠に生えるもの、湿地、海辺、極地に生えるものと、あらゆる植生を網羅しているかのようだった。

 様々な花の香りをかぎ、葉の色や形のちがいを楽しみながら歩き回ったあとで、星の娘が疲れた足を休めるのは、いつもきまって薔薇の女神が眠る貝殻の寝台のそばだった。

 絹糸のようにつややかでやわらかな草の上に座り、ときにはごろりと横になって、星の娘は温室のガラスごしに空を眺めた。

 雲ひとつない空は、宇宙に近いことを思わせる澄んだ青さで、寝転んだまま見つめていると、吸い込まれていきそうな、あるいは、どこまでも落ちていきそうな感覚にとらわれるのだった。

 空腹になると、立って実のなる木のところへ行き、赤や黄色に色づいた実をもいで食べた。

 これは女王が教えてくれたことだった。

 この大温室にはいくつもの食べられる実のなる木があって、それらの全部がどこに生えているか、高いところになっている実をどうやって取ればいいか、ここへ来てすぐのうちに、女王は親切に何もかも教えてくれた。

 星の娘は、手がかりになる枝がたくさん出ていて、しかも折れにくい木を選び、習った通りにするすると登っていった。

高いところで二股に分かれた枝のあいだにおさまり、すぐそばになっている握りこぶしほどの大きくやわらかい実をたくさんもいで食べ、黒くてサクサクとした歯触りの種まで全部食べてしまった。

 やがて一日の終わりに空の片側が染まりはじめると、星の娘はそちら側に面した中で一番背の高い木によじ登り、樹冠から顔を出して、この上もなく美しい色彩の層のうつりかわり、この上もなく繊細微妙な暈しの具合を飽かず眺めた。

 その美しさを眺めていると、光こそがこの世の美しさの全ての源ではないかという荘厳な気分になった。

 すっかり日が暮れて、闇の帳がおりる寸前の空の色は、どんなことばをもってしても言い表すことはできないと思った。

 そして小さな白い花がかたい花弁を開くように、空に無限の星が瞬きはじめると、星の娘はすっかりお腹を空かして木から降り、朝食を食べたのと同じ食堂へ降りていった。

 そこにはあたたかな灯りがともされ、女王と、老人と、仮面の男がいて、大きなテーブルの隅に皆で座り、用意された温かい夕食を食べるのだった。

 老人と仮面の男は酒を飲むこともあり、その美しい紅色や琥珀色、花のような香りは星の娘を魅了したが、彼女は女王と温かいお茶を飲むことにしていた。

 四人は大いに食べ、飲み、談笑したが、まるで紗の幕を通して見るようにその中身はすぐにぼやけてしまって、席を立つ頃には、何を話したということも覚えてはいないが、ただ楽しく温かい気持ちだけが心を満たしているのだった。

 眠る前には、あの多段滝の浴場で心ゆくまであたたまり、浅い場所を見つけて寝そべりながら、天窓から見える星々がゆっくりと動いてゆくさまを眺めるのだった。

 毎日、星の娘はそうやって過ごした。

 星の娘は、この城で暮らしながら、心からくつろいでいた。

 起きて、食べ、飲み、湯浴みして眠る。

 何かをしなくてはならないということはなく、ただ心の赴くままに、したいことをして一日を過ごし、美しいものを心から美しいと感じる。

 幸福であり、満ち足りていた。

 これ以上のものはない日々だった。



庭の王国への旅42へと続く】

庭の王国への旅 40

2015年11月14日 14:08

       *     *     *


 辺りには濃い緑のつややかな葉と桃色の花をつけた低木が生いしげり、道はなかったが、重なり合う低木の途切れているところを選んで進んでいくと、急にひらけた場所に出た。

 一面がやわらかな芝生におおわれ、あたりを木立に囲まれた円形の広場だった。

 この大温室の中心にあたる場所に、彼女は来たのだ。

 円形の広場の中央から、想像を絶するほどに巨大な大樹の幹と見えるものがねじれながら天井に向かってそびえ、ドーム型のガラスの天井の頂点を突き抜けて、さらに遥か上まで伸び上がっていた。

 その幹は、大人の男が二十人集まって手をつないだとしても取り囲むことができないのではないかと思われるほど、桁外れの太さを持っていた。

 あまりの威容に、星の娘は最初、それが生きている植物だとはとても信じられず、人工的に建てられた壮大な記念碑か何かに違いないと思ったほどだった。

 その巨木のふもとに、女王が立っていた。

 その姿はまるで芥子粒のように、小さく見えた。

 女王のとなりには、その身の丈よりも大きな白いモニュメントのようなものがあったが、すぐそばに近付くまで、星の娘には、それが何だか分からなかった。

「彼女は眠っているのよ。」

 星の娘がとなりまでやってくると、女王は優しい声でそう言った。

 白いモニュメントのように見えたものは、大きく波打つふちを持った二枚貝の貝殻で、人がひとりゆうゆうと横になれるくらいの大きさがあった。

 開いたその貝殻の中には、純白の絹の寝床がしつらえてあって、そこに、長く波打つ金色の髪をした美しい乙女が眠っていた。

 薔薇色の飾り房のついた夜着を着た乙女は、その胸がごくゆっくりと上下していることを除けば、ほとんど生きているようには思われなかった。

 その寝顔は静謐で、彼女が夢も見ない深い眠りの中にいることを思わせた。

「薔薇の、女神さま?」

 星の娘は、感動と、畏怖の念とが入り混じったような声で囁いた。

「そう。彼女は、十年に一度、この薔薇の木が花咲くときにだけ目覚めるの。」

 巨木の幹に手を触れながら、女王は言った。

 星の娘は驚いた。

「薔薇の木? ……では、今ここに見えている巨大な木が、そうなのですか?
 陛下は、このお城全体が、薔薇の木の内側にあるとおっしゃったはずですけれど。」

「この大温室は、城の中で最も高い場所で、ここだけは薔薇の木の外側に築かれたのです。
 昼間の鳥も行かない空高くで、薔薇の木のぐるりを取り囲む張り出し舞台のようにして築かれているの。
 そのほうが、ずっと日当たりがいいからと、あの子が言っていたわ。
 ここはもう、雲の上ですもの。
 もちろん、薔薇の木はもっと高くまで伸びているのだけれど。」

 女王は、ごつごつした幹を撫でながら言った。

「この薔薇の木は、王国の中心であり、魔法の源。
 そして彼女の命は、この薔薇の木とひとつであり、この王国とひとつのものなのよ。」

「どうして、この方は眠っていらっしゃるの?」

 乙女の静かな寝顔を見下ろしながら星の娘が訊ねると、女王は微笑した。

「それはきっと、あの子が、眠ることが好きだったからでしょう。
 あの子は眠って夢を見ることを楽しんでいたわ。
 それに、温かい寝床の中にいるときが、一番平穏な気持ちを味わうことができたのね。
 でも、外の世界では、そうはいかない。あの子はそのことが分かっていたの。
 外の世界では、ずっと眠っているなんて許されないということが。
 だから、あの子は、彼女に、自分の眠りを託したのよ。
 何者にも破られることのない、長く平穏な眠りを。」

「では、アウローラさんは、本当はずっと眠っていることを望んでいたというのですか?」

「あの子は、平穏を望んでいたの。」

 女王はそう言い、薔薇の女神と呼ばれる乙女の金色の髪をちょっと撫でてから顔を上げた。

「さあ、そろそろ行きましょうか。
 ここはとても涼しくて気持ちがいいけれど、あたたかいところでくつろぐのも、素晴らしいことですものね。」

 女王に続いてその場を後にしながら、星の娘は振り返り、巨大な薔薇の木と、そのそばで眠る乙女の姿をもう一度見た。

 澄んだ光の中で、乙女の姿は確かに、とても平穏に見えた。

 涼しい空気はそよとも揺らがず、鳥の羽音や葉ずれの音ひとつせずに、何もかもが清澄で、静かだった。



【庭の王国への旅41に続く】

庭の王国への旅 39

2015年11月10日 22:07

     *       *       *


 女王は無言のまま、星の娘を導き、足音が無数に反響する大広間を通り抜け、ぐるぐる回る螺旋階段を上がっていった。

 螺旋階段の手すりには、長い長い神話か伝説の風景が、まるで絵巻物のように彫り付けられていた。

 美しい花や、鳥や、戦いの様子を星の娘は熱心に眺めながらゆっくりと歩を進めていったので、ほとんど疲れたとも思わなかったが、その螺旋階段の高さはちょっとした塔の天辺に上ることができるほどもあった。

 やがて螺旋階段は終わり、黒い金属の枠にガラスをはめ込んだ巨大な扉の前で女王が待っていた。

 ガラスは極めて上質な水晶のように完全に透明で、その向こうにあるものがはっきりと見えた。

「ここが大温室。あの子は、ここが大好きだった。
 私もそうよ。一日中だってここにいられるわ。
 あなたも、きっとここが好きになるでしょう。さあ、入って。」

 女王が手を振ると扉はひとりでに大きく開き、少し湿り気を帯びた、涼やかな空気が流れだしてきた。

 ふたりの足元からは灰色の石畳の小路が続いており、その左右には、両側から覆い被さらんばかりに植物が生い茂っていた。

 女王が先に立ち、石畳を踏んで進むと、その隙間から生えているみずみずしいコケや小さなシダのたぐいが衣の裾に触れて、独特のにおいを発した。

 濃密な土と水のにおい、森のにおいだった。

 星の娘は、悪くない、心が落ち着くにおいだと思った。

 上を見上げると、緑の葉が重なった隙間、だいぶ高いところに、温室のガラスの天井がちらちらと光って見えた。

 やがて、石畳の小路は、池とぶつかった。

 右手から流れてきた小川が池をつくり、水の中では、鈍い銀色の小さな魚が群れをなして泳いでいた。

 だが、星の娘は魚たちのことなど、ほとんど見てもいなかった。

 彼女の目は、その先にあるもの、女王が彼女に見せようとしたものに吸いつけられてしまっていた。

「さあ。」

 女王が促し、星の娘のために道を譲った。

 星の娘は、魅入られたようにゆっくりと池の中へ踏み出していった。

 石畳は水辺で途切れていたが、水面とほとんど同じ高さに突き出した円柱形の飛び石があり、そこを踏んでいけるようになっているのだった。

 飛び石はよくあるようにほぼ一列に並んでいるのではなく、池のあちらこちらに不規則に配されていた。

 完璧な円形をした飛び石の上の面には、様々な物語を記した美しいレリーフが施されていたが、星の娘はそれを見もやらず、一歩、また一歩と飛び石の上を進んでいった。

 彼女の目の前には、一本の樹が生えていた――

 池の中から、すらりと姿よく幹が伸び上がり、枝ぶりも均整がとれた美しい樹が。

 その樹皮はなめらかで、金と、銀のまじり合ったような何ともいえぬ光沢があった。

 だが何よりも美しいのは、その葉だった。

 無数の葉は、すべて完璧な銀線細工でこしらえあげたような葉脈だけからなっており、空気のわずかな揺らぎにも震えて触れあい、リリ、ララ、とほんのかすかな、星の囁きのような美しい音をたてていた。

 ルビーの花芯と水晶の花弁がそこここでかすかに光を放ち、実はさくらんぼの粒ほどの大きさの真っ赤な宝玉だった。

「この樹は、あの子が一番気に入っていた樹なの。」

 星の娘の後ろから、樹がたてる音の邪魔をしないよう、吐息のような声で、女王が言った。

「地上にはない、世界で一番美しい樹。ここにあるひと株きりよ。
 でも大丈夫、この樹は何千年も生きるから。」

「では、陛下よりも長生きするのね。」

 星の娘が驚いて言うと、女王は笑ったようだった。

「あら、私だって、何千年も生きるわ。あるいはもっと。……あるいは、永遠に。
 だって、私たちは今ここにいるでしょう。
 一度、生まれたものは、無かったことにはならないの。永遠なのよ。」

 星の娘が黙っていると、女王はふわりと風のように星の娘のとなりをすり抜けて、樹のすぐ隣に立った。

 そして、ちょっと樹の幹を撫でて、

「さあ、行きましょう。」

 と、さらに奥へと続いている飛び石を踏んで歩いていった。

 星の娘は進み出て、女王が立っていたところに立ち、美しい樹を真下から見上げた。

 重なりあう枝と葉のあいだから、光が射してきて、まるで美しい音と一緒にきらめきの粒が降ってくるようだった。

 胸がすうっとするような香りがして、それがどうやらこの樹の花か果実の香りであるようだった。

 星の娘は手を伸ばして、樹の幹を撫で、その指先を鼻先に近づけてみた。

 花と果実の香りと近いけれども、少し苦みのある涼しい香りがした。

 この樹は確かに生きている、と星の娘は思った。

 そして、この樹はこれから何千年も先まで、あるいは世の終わりまで、変わらずにここに生えているのだと思うと、荘厳な気持ちになった。

 星の娘はもう一度、軽く樹皮を撫でると、女王のあとを追って奥の飛び石を踏んでいった。

 やがて無数のトウシンソウが辺りに生い茂ったと思うと、すぐに池はおしまいになり、星の娘は緑の芝におおわれた岸辺にたどり着いた。




【庭の王国への旅40へと続く】

すっかりマッスル系?

2015年11月09日 22:28

 何だか最近すっかりマッスル系? な人の日誌のようになっている気がするアウローラです☆

 日々、物語を語ったり、より効果的な運動の方法を模索したりしております。

『庭の王国』では、アストライアさんが女王陛下と共に、わたくしにとってとても懐かしい「ある場所」を訪れているようですが、まだ文字としては確定し切られていないようですよ…… 

 さて、そしてマッスルタイム。←

① 路地裏の宇宙少年 (ザ・コブラツイスターズ) 柔軟
② Born This Way (レディー・ガガ)  スクワット→肘つきサイドブリッジ(イ)
③ Get Along (林原めぐみ)  バッククロスクランチ(連)→水平クランチ(イ)
④ 修羅の果てまでも (角田信朗) ごく軽いダンベル運動(負荷各500g)
⑤ 空色デイズ (中川翔子) 斜懸垂→バックキック(ア)
⑥ それでも明日はやってくる (鈴木結女) 肘つきバックブリッジ(ア)→バックブリッジ(ア)
⑦ Dive In The Sky (TAKEISHI) ツイストクランチ(連)→クロスクランチ(イ)   
⑧ 遠くまで  (Do as infinity)  柔軟・クールダウン

 なんで急に本気マッスルな感じの用語が並んでんの!? ということですが、それは『長友佑都 体幹トレーニング20』という本を参考にしたからです。

 あのサッカーの長友選手(←というほど詳しくはない)が、2014年に出した本です。

※(ア)(イ)(連)というのはアウター、インナー、連動の略で、本に出てくる用語。アウローラ用の覚え書きです。

 説明されている通りにやってみたら、少ない回数でもかなりきつい!

 全部こなしたら、薄着でも汗をかきました。

 これまではけっこう楽にやっていたので、なんで急にこんなキツいねん!? と驚いたのですが、多分それはちゃんと説明を読んで、各部位に「効く」動きができてきたからだと思います。

 自己流だと、無意識に「ラクな動き」をしていて、それで軽く感じていたのでしょう……

 でもそれは、喩えて言うなら中学生が小1の問題を解いて「簡単にできた☆」と喜んでいるようなものだったということ。

 それでは何も鍛えられてないぞ!

 ちょっとキツいことが効果の証、続ければ結果につながると信じて、がんばって参ります~。

 目指せ、レオニダス隊長!←


 ということで、本日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました~!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆

またまた……

2015年11月07日 21:02

 ひとつのことにハマると、余人にはよく分からないこだわりを持って突き進むアウローラです。

 今日も昨日に引き続きi-podシャッフルで曲を聴きながら運動しております……

 そのことを知り合い(←サッカーをやっている)に話しましたら、

「アウローラさんのやってるスクワットの方法、膝を傷めやすいやつやで。
 やるなら、膝をつま先より前に出さずにやったほうがいいで」

 と教えてもらいました。

 マジかよ。

 というか、膝をつま先より前に出さずにスクワットするって、いったいどういう状況!?

 検索してみて方法は分かりましたが、なるほど、自己流でのエクササイズは、故障の原因になりやすい場合もあるのですね!

 ということで、さっそくトレーニングの本を買ってきて研究……(←ほらこのへんが凝り性)

 セットリスト(?)も昨日から改良してみましたよ。

① 路地裏の宇宙少年 (ザ・コブラツイスターズ) 準備運動・柔軟
② Born This Way (レディー・ガガ)  膝を出さないスクワット
③ Get Along (林原めぐみ) 四つん這いで片手と、逆の片足を同時に上げるやつ 
④ 修羅の果てまでも (角田信朗) 軽いダンベル運動
⑤ 空色デイズ (中川翔子) 斜懸垂
⑥ それでも明日はやってくる (鈴木結女) 足で数字を書く腹筋・深呼吸・柔軟
⑦ Dive In The Sky (TAKEISHI)   ひねり腹筋 
⑧ 遠くまで  (Do as infinity)  上体を後ろにひねる・柔軟・クールダウン


 このメニューがなんかしっくりきたので、しばらくはこんな感じでやってみようと思います!

 どの曲もおよそ4分強なので、通してやれば30~40分の運動に☆

 ちなみに上の曲は、どれも「歌詞が大好き」という基準で選んだ、わたくしのお気に入りです!

 エクササイズ中に励みになるような、前向きな感じの曲ばかりですよ。

 わたくしは、哀しい曲はあまり聴きません。

 音楽は、わたくしにとって「メンタルをそんな感じに持っていく」ためのものなので、哀しい曲を聴いているとダークネスな気分になってしまうからです!

 そして「バトル」「挑戦」「希望」みたいな感じが多いのは、わたくしの物語の傾向と一致しているような気がします……

 
 では、最近音楽と運動の話しかしておりませんが、本日のところはこのへんで!

 下記事に拍手、ありがとうございました☆(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう~! 

筋肉痛が凄い

2015年11月06日 22:15

 i-podシャッフルを買ってからというもの、毎日(といってもまだ3日目……)30分くらいずつ筋トレをしていて、すっかり筋肉痛に見舞われているアウローラですいたたたた……(倒)

 しかし、やはりお気に入りの曲を聴きながらだと楽しく運動ができて、いい感じです☆
 
 多分、シェイプアップ的には1ヶ月くらい続けて初めて効果が実感できてくるものだと思うので、しばらくがんばってみますよ~!

 ちなみに私の現在のセットリスト(というのか?)は――

① Born This Way  (レディー・ガガ)  ハーフスクワット4分
② Get Along      (林原めぐみ)    前蹴りの動き4分
③ 空色デイズ      (中川翔子)    斜懸垂4分
④ 綺麗な夜空      (angela)      踏み台昇降4分
⑤ Dive In The Sky   (TAKEISHI)   腹筋4分  
⑥ 遠くまで        (Do as infinity)  クールダウン・柔軟4分


 という感じでした!!

 往年の名曲集……!?

 今、自分で眺め返してみて、最初に軽い準備体操を入れるべきであろうと思ったので、次回からは取り入れてみます。

 その場合は、

⓪ 創聖のアクエリオン~お兄さまと~ (AKINO) 準備運動

 ですね。

 
 まだ三日目ですが、嬉しいサブ効果として「眠りが深くなった」ということもあります。

 同じ睡眠時間でも、目覚めたときに「よく寝た」感があるというか!

 ちなみに斜懸垂は柱を掴んでやっていますし、踏み台昇降は階段の一段目、前蹴りは廊下……と、あまり場所もとらずにできておりますよ。

 よかったらみなさんもぜひチャレンジを☆(←その場合のセットリストが気になるアウローラであった)


 それでは、本日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました~っ!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆

何とかかんとかitunes

2015年11月04日 22:11

 こんばんは、またもやそこはかとなくお久しぶりなアウローラです!

 完全に私事ですが(まあいつもそうだが)、わたくしは昨日「i-podシャッフル」を買いました。

 何のためにかというと、運動しながら音楽を聴くためです!


 どうも最近、運動不足か食べすぎか、体型がちょっとばかり自分の理想形とは異なった感じに!

 山登りはいい運動になるのですが、そう日常的に行くわけではないし、ここはひとつ毎日取り組めるプログラムを考えねばなるまい……

 ハーフスクワット、V字バランス、斜懸垂などのエクササイズもやってみるのですが、どうもモチベーションが上がらず、30回くらいですぐ飽きてしまうし……

 なんかこう、テンションを維持しながら適度に運動できる方法はないだろうか?

 というわけで、「i-podシャッフル」の出番!!

 エクササイズの内容に変わりはないのですが、お気に入りの曲を聴きながらすることで、一定のテンポもとれるし、3分、5分など、曲の時間を目安としてまとまった運動をすることが可能!

 わたくしは「無状態」に入りやすい人間なので、曲に集中すれば、3分連続ハーフスクワットくらいなら余裕でできます(←あとから筋肉痛は来ますが……)

 まあ、「i-podシャッフル」に曲を入れるのに必要なitunesをダウンロードするのに2時間くらいかかった(←何故)のですが、苦労の甲斐あって、今は快適に使用できております☆

 歌詞があるもののほうが、歌詞の内容に集中できるので、わたくしには向いているようです。(負荷に意識を向けずに運動できるから)

 とりあえず今は『創聖のアクエリオン』『宇宙のステルヴィア』『ヒートガイジェイ』という微妙にマイナーっぽさの漂うお気に入りアニメソングのテーマ曲を聴きながら、黙々と運動しておりますよ☆

 ちなみにあとは全部洋画のサントラとケルトの音楽という、よく分からないラインナップになっております。

 itunesのカードを買って、ガガ様の曲もダウンロードしたいところですよ……

 あと『忍空』と『天元突破グレンラガン』のオープニングテーマも!

 この作戦で、脚がビシッと引き締まるといいのだが☆(←レオニダス隊長みたいになったらどうしよう……)


 ――ということで、今回は謎の近況報告でした。

 下記事に拍手、ありがとうございました~っ!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆



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