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庭の王国への旅26

2015年05月30日 22:23


           *             *


 ここで引き下がるわけにはいかない。

 老人は、自分よりもずっと背の低い老婆と向き合い、はっしと睨み合った。

 言葉の応酬はないが、歴戦の剣士が視線で互いを牽制しあうように、張り詰めた空気が流れた。

「なあ……ばあちゃん。」

 横から、とりなすように、オニユリが言った。

「あたしは、このお客さんたち、大丈夫だと思うよ。
 だって、このあたしが、自分からお茶屋に招こうと思ったんだから。
 そう、この人たちは、あの頼りない男を軍病院に担ぎ込むのを手伝ってくれたし、川では、溝にはまって流れに飲まれそうになった男の子を、命がけで助けたんだ。
 いい人たちさ。王国の敵じゃない。
 だからさ、道を教えてあげたらどうだい?」

 そんな孫娘の言葉を聞いても、老婆は、心を動かしたようには見えなかった。

「なあ。」

 老人と星の娘のほうをちらっと見てから、オニユリは、なおもあきらめずに祖母を説得しようと言葉をついだ。

「この祭りの準備だって手伝ってくれた。
 飾り付けだの何だの、いろんなことをさ。
 そうだ、それに、あたしのお茶を誉めてくれたよ。
 あの人のお茶と、同じ香りがするって――」

「あの人?」

 それまで頑固に黙りこくっていた老婆が、ふと口を開いた。

「あの人ってのは、誰のことだい?」

「誰って、」

 オニユリは、あっさりと言った。

「ばあちゃんの師匠だよ。お茶といったら、あの人しかいないだろ。
 砂漠の魔女!」

「あ、あんたら……」

 老婆の目がまん丸くなり、老人と星の娘を交互に見た。

「あの人に……師匠に会ったのかい! いつ!?」

「いつだったかしら?」

 星の娘が、真剣に首を傾げた。

「よく分からなくなっちゃったわ。
 この国では、立て続けに、いろんなことが起こるんだもの!
 でも、ちょっと待って。数えてみるわ。
 あたしたちは昨日、オニユリさんの小屋に泊まったでしょ。
 その前の日なんだから……昨日よ!
 いえ、もう、一昨日かしら?
 いったい、いま何時なの? もう真夜中を過ぎた? それによるわ!」

「わしらは、ロスコーの森でオニユリさんと出会う前に、あの方のところに行ったのです。」

 老人が続きを引き取って言った。

「この通り、証拠もありますぞ。あの方から頂いた品物です。」

 老人が、青紫色に塗られた金属の小箱をふところから出し、差し出すと、老婆は震える指でそれを取り上げ、蓋を開いた。

「ああ……」

 その瞬間に、老婆のしわだらけの顔が輝き、まるで少女のようになった。

「間違いない。分かるよ。あの人が……師匠が作ったものだ。
 あんたたち、本当に、あの人の家に行ったんだね。
 あの人は、今も変わらずにきれいだったかい?」

「ええ、腕に金の輪をはめて。
 それに、お庭もとてもきれいにしてらしたわ。」

 その光景を思い出したかのように、星の娘がうっとりとした声で言った。

「あたしたち、あの人の家で、お茶と果物をごちそうになったの。
 少し乱暴な感じの人だと思ったけど、最後に呪文を言うとき、すごく声が変わって、立派だったわ。
 あの人はこう言ったの。
『さらば、ふたりの旅人よ、つつがなく行きたまえ!
 あなたがたの旅路に守りと導きのあらんことを。
 薔薇の女神のしろしめす美しく豊かな国の、望む限りすべての場所へ、その歩みの至らんことを!』
 ――どう?」

 星の娘はにっこり笑って、大人たちを見た。

「あたし、頭の中で何べんも言って、覚えたのよ。
 とても立派な言葉遣いだと思って。」

「守りと導き、か。」

 老婆は穏やかな顔で星の娘を見つめた。

「なるほど、それこそ、年寄りの仕事だね。
 いいだろう!
 師匠がそう言ったなら、あんたたちは望む限りすべての場所へ行けるだろう。
 あたしが、不思議の湖まで案内してやるよ。」

「やった!」

 星の娘は飛び上がって喜び、老人は深々と頭を下げた。

「ただし、あたしが道を知っているのは、不思議の湖に行き着くところまでだよ。
 そこから先、どうやって薔薇の城へ行くのか、あたしは知らない。
 ただ、行けることは確かだ。そういう言い伝えがあるからね。
 多分、道は、湖の妖精たちが知っているだろう。
 あの者たちは喋らないから、あたしも、聞いたことはないが。」

「湖までの案内でじゅうぶんです。ありがとう。」

 老人が言うと、老婆は頷き、

「出発は、夜が明けてからだ。
 小さいお嬢ちゃんもいることだし、夜に森を抜けていくのは危ない。
 それに、祭りがまだ終わっていないからね!
 あんたたちが、もと来たところに帰ろうとしているなら、これが、この国で過ごす最後の夜になるかもしれん。
 それが風祭りの夜だなんて、運がいいよ!
 さあ、踊ろうじゃないか。
 あたしも行く。
 疲れ果てて、ぶっ倒れるまで、踊り明かすんだよ!」



【庭の王国への旅27へと続く】
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整頓!

2015年05月28日 22:26

 本日は、時空跳躍ターミナルの連絡通路を久々に改装いたしました!

 新たな時空の扉が2つ、開かれております☆

 さらに、物語の時空で「誤表記」を発見して修正したり、文章が続いて見づらくなっていたところを改行したり――

 このような、ターミナルの「環境をととのえる」作業は、これからも定期的にやっていきたいですね!

 量がけっこう膨大なので、一度に手をつけることができる範囲は限られるのですが。


 先日、物語の同志の方が『10万字を超えるのは、ある種の特殊能力』だと仰っていました。

 当ターミナルにおける物語の全文字数は、たぶんおそらくざっくり計算して100万字に及ぼうかという感じです。

 特殊能力×10……!(←何の計算!?)

 せっかく物語の神より授かった「語る」能力を、発揮し切りたいところです!

 目指せ、全ゲート完全確定!!

 
 ……は、ちなみに脈絡はないのですが、謎の老人氏とアストライアさんが庭の王国の時空で「アウローラさんはその道を通って戻った」と仰っているエピソードの話が、4年半前くらいの日誌←に出ておりましたので、紹介しておきます☆

 すごく懐かしい……! 

 ――と、今日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました☆(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう!

休日出勤!

2015年05月24日 21:25

 本日もひっそりと休日出勤しておりました、アウローラです☆(←☆をつけるようなことでもない)

 現場での作業中、ふと『マウントスローン砦から来た連中など今朝設営したばかりなのにもう片づけなければならない。』という、絶対どこかで読んだことがあるのに出典がすぐには思いつかないフレーズが頭に浮かび――

 それから作業中ずっと、そのフレーズが脳内をエンドレスループしていました(笑)

 帰還してから調べてみると、10年以上前に富士見ファンタジア文庫から出版された、当時わたくしがすごく好きだった『将軍はやってこない』という物語の最後のほうの一節でした!

 ある部隊の日常(?)を描いた作品で、軽いコメディタッチで語られているのに、妙に「地に足が着いている」と感じられる描写が多く、お気に入りでしたよ。(←今も持っています!)

 しかし、多分ほとんど誰もこの作品を知らないのではないだろーか……(汗)

『隊長は倒れてる』という1巻に続く2巻目でして、わたくしのお気に入りシリーズの中でも、かなりマニアック――というかマイナーな部類に入る作品です。(失礼だが……)

 1巻の伝単作戦とか、かなり面白かったですけどね!!

 
 それはそれとして(……) せっかくなのでお気に入りシリーズで話題を続けますと、わたくしの大好きな登場人物であるパトレイバーの後藤隊長、ファンは多いと思われるのですが、pixivなどで探しても、イラストがわりと少ない……(←探したのか)

 何故だろう? と思い、ふと自分でもらくがいてみましたら、後藤隊長を後藤隊長らしく描くのは、凄く難しかった!!

 いや、そういう理由で少ないのかどうかは知りませんが……

 そして、わたくしの画力では、誰を描くにしても難しいのですが……(汗)

 特徴は分かっていてもバランスが難しいというか、何でもないようなお顔(失礼)だけにそれだけ難しいというか――な、後藤隊長のお顔。

 そんな隊長をサラリと(?)描く原作者の方は凄いなあと、改めて思いました。

 
 そして話は変わり、オリ描き同盟の掲示板がさらに賑わいを見せていて、たいへん喜ばしいです☆
 
 スカイ君登場ッ……!! 

 物語の神託に耳を澄まし、黙々と世界を掘り下げることも大切ですが、物語を通じて同志の方々と交流し、語りあうことでストーリーにさらなる広がりが生まれたりするのも楽しいものですね。

 わたくしも他の皆さんのオリキャラさんたちの肖像が描ければいいのですが、何しろ後藤隊長がうっかりフランケンシュタインになっちゃうレベルですので、さすがにちょっと(?)難しい……!

 これからも、ひっそりとコメントで参加させていただきたいと思います(笑)


 ――というわけで、本日のところはこのへんで!

 下記事に拍手、ありがとうございました☆(拝)
 
 果たして謎の老人氏とアストライアさんは、無事に帰ってこられるのでしょうか……!?

 また、次回の記事で、お目にかかりましょう~!

庭の王国への旅 25

2015年05月23日 21:47


           *               *


 老人は、言われた通りに、小さく見える光を爪の先から離すことなく歩いていった。

 本当にこちらで正しいのかという不安はあったが、それを抑えつけ、ゆっくりと深い息をつきながら進んでいった。

 やがて、はっきりそうと確信できるほどに祭りの音楽が近くなり、炎のゆらぎと、跳ねまわるように踊る人々の影が見えてきても、老人は決して駆け出すことなく、教えられた通りに、指をまっすぐに突き出して歩き続けた。

「ヘリオスのおじいさま!」

 人々の輪の中から、ぱっと星の娘が飛び出してきて、笑いかけた。

 彼女は、自分で編んで作った花輪を頭にのせ、首にもかけていた。

「どこにいっちゃったのかと思った。
 ねえ、こっちに来て、いっしょに踊りましょう。
 オニユリさんもいるわ。すごく踊りがうまいのよ!
 あら、どうしたの?」

 緊張が解けて思わず座り込んでしまった老人を心配し、星の娘はテーブルのほうへ走っていくと、お茶の入ったカップを持って戻ってきた。

「大丈夫? 気分が悪い?」

「いや、――いや、大丈夫じゃ。」

 一口、二口とお茶を口に含み、老人はようやく人心地を取り戻した。

 そこへ、足取りも軽く踊りのステップを踏みながら、オニユリがやってきた。

「やあ、楽しんでるかい? ……あれ、どうした? 顔色が悪いじゃないか。」

「もう大丈夫ですわい。」

 老人は立ち上がり、自分の頬を擦った。

「いや、久々に、肝が冷えました。
 つい今しがた、あっちの、林の奥に迷い込みそうになりましてな。」

「えっ。」

 オニユリは驚きをあらわにした。

「夜にあっちに行くのは危ないよ。
 だいいち、真っ暗だろう?
 どうしてまた、あっちに行こうなんて思ったんだい?」

 老人は、若い娘たちの前で多少気恥ずかしい思いをしながら、暗い林に踏み込んだいきさつについて話した。

「裸の女か。」

 驚いたことに、その話は、オニユリにとっては特に驚くべきことではなかったようだった。

「そりゃ、きっと、湖の妖精のひとりだな。ときどき、夜に姿を見ることがあるよ。」

「大変だわ。」

 一方で、星の娘は目を見開いている。

「旅人さんを助けに行かなくちゃ。ひとりで迷ってしまっているんでしょう?」

「それがのう。」

 老人は、オニユリを見つめながら言った。

「わしを助けてくれたひとがいたんじゃ。
 歳とった――そうさな、わしよりも歳上のように思うたが、女のひとで、わしの手を取って、こっちへ進むようにと教えてくれたんじゃ。
 そのひとは、自分がもうひとりを見つけてきてやるから、先に戻っているようにとわしに言った。
 そしてな、その人の話し方なんじゃが、どうも、オニユリさんに似ておったような気がしてな。」

「ああ、それは、あたしのばあちゃんだ。」

 オニユリはこともなげに言った。

「ばあちゃんは、夜でも、あの林の中を迷わずに歩ける。
 だって、林の奥に住んでるんだからな。
 あのへんには色々な連中がうろついてるが、誰もばあちゃんには手出しできないよ。
 何しろ、ばあちゃんを怒らせたら――」

「これ。」

 こつんと音がして、オニユリが顔をしかめ、頭を押さえた。

「痛っ。……あ、ばあちゃん。」

「よう。」

 ねじれた杖をひょいとあげてみせたのは、ほとんど直角に近いほど腰の曲がった、小柄な老婆だった。

 炎よりも鮮やかな赤の布地に、びっしりと草花模様を刺繍した服を着て、灰色の髪をオニユリと同じ髪型に束ねていた。

 彼女は老人を見上げ、にやっと笑った。

「無事に戻れたようで何よりだよ。あんた、明るいところで見るほうが、いい男だね。」

「ばあちゃん、そんなことより、もうひとりのお客さんはどうなったんだよ。
 ばあちゃんが連れて戻るって話だったんじゃないのか。」

 オニユリがもどかしそうに言った。

 老婆はひとりで、あたりに旅人の姿はなかった。

 彼女は小さく肩をすくめた。

「あの若者は、湖へ行った。妖精に誘われてね。
 あとをつけて見届けたから、間違いないよ。
 なに、危ないことはない。
 あれはつまり、俗にいう一目惚れというやつさ。止め立てするのも、無粋な話さね。
 大丈夫、一晩過ごせば、自分で目が覚めて戻ってくるよ。」

「まあ。」

 星の娘は、複雑な顔をして、それだけ言った。

 そうやって話しているうちに、老婆の姿に気付いた人々が、次々にやってきた。

「長老、こんばんは!」

「よく晴れて、祭りにはよい夜で。」

「この前はありがとうございました。
 おかげさまで、うちの者の具合も、すっかりよくなりまして。」

「家畜小屋の虫封じ、またよろしくお願いしますよ。」

 誰もかれもが、老婆に敬意をもって挨拶していくのを見て、老人は驚き、訊ねた。

「あなたが、このあたりの長なのですか?
 それに、医師や獣医師のようなこともなさっているようですな。
 あなたは、魔女なのですか?」

「なに、長などというものではないさ。
 ただ、このあたりで一番、歳をくっているというだけのこと。」

 老婆は片手を振り、何でもないように言った。

 その動作や言い方は、孫のオニユリと、鏡に映したように同じだった。

「魔女なんて大層なものではないよ!
 あたしは、魔法なんてものとは縁のない、ただのばばあさ。
 けれど、長生きしてきたぶん、人よりちょっぴり多くは知っている。
 そう、医学や薬草の知識にかけては、ちょっとしたもんだよ。
 あたしは、あたしの師匠や他の魔女たちのように世界の成り立ちのことやなんかは知らない。
 だけど、このあたりの土地のことなら、一番新しい獣道のことだろうと、一番ひよっこの薬草の株のことだろうと、あたしの知らないことはないよ。」

「その土地の気脈に通じた古老の知識ほどに貴いものは、他にあまりありますまい。」

 老人は言い、頭を下げた。

「妖精のあとをつけて、その住む場所まで歩いて行きつくなんて芸当ができるのは、魔女たちでなければ、あたしのばあちゃんだけさ。」

 横から、オニユリが自分のことのように誇らしげに言った。

「林の奥は危ないんだ、特に夜にはね!
 奥は、森になってる。影の森だ。
 そこには、鎧を着た獣たちがうろついていて、何も知らずに迷い込んだよそものは、あっという間に喰われちまう。
 ばあちゃんは、獣たちに気付かれずに歩く方法を知ってるんだ。
 影の森のずっと奥に行けば、不思議の湖があって、妖精たちが住んでいるっていうんだけど、あたしだって、この目で見たことはまだない。」

 老人と星の娘は、顔を見合わせた。

「鎧を着た獣――?」

「不思議の湖ですって?」

 ふたりの脳裏に、老人がロスコーの森で星の娘に語ってきかせた、黒髪の若者の物語の一節があざやかによみがえった。

『そして彼は旅立った。
 鎧を着た獣たちのうろつく影の森を抜け、不思議の湖の妖精たちの助けを受け、鷲たちの襲いかかる切り立つ峰に登り、その頂上で、薔薇の城の鉄壁の守りである大蛇と戦った――』

「それじゃあ……この林の奥にある不思議の湖に行けば、そこから、薔薇の女王陛下がいらっしゃるお城に行くことができるのね?」

 星の娘は、今聞いたことがとても信じられないというように目を見開いて言った。

「おや。」

 老婆の視線が鋭くなった。

「あんたたち、薔薇の城に行くつもりなのかい?」

「はい。」星の娘が何か言うよりも早く、老人が答えた。

 老婆の視線が老人に移った。

 歳経た獣のように深く、恐ろしくさえある目つきだった。

「あんたたち、見たところ、よそから来た人間だろう。
 そう……あんたも、お嬢ちゃんも、この国の者じゃないね。
 それなのに、どうして薔薇の城へ行こうとするんだい?
 あの場所には、この国の者でさえも、めったなことでは行かないんだよ。」

「あなたは?」

「あたしが? ――行くもんかね!
 あの城は、神聖な場所さ。この国の根。大切なんだ。
 いや、分かってる、あんたたちの言いたいことは。
 このあたしに、不思議の湖まで案内をしてくれと言いたいんだろう?
 その先にある、城への道を見つけるために。
 いや、いや、駄目だ!
 あんたは、自分の心のいっとう深くにある大切な思い出のことを、そこらの人間にぺらぺら喋ってみせるかね?
 教えられないよ。あそこは、有名な建物を見るような気分で気軽に行くような場所じゃないんだ。」

「そんな気軽な気分でならば、わしらとて、こんな厚かましいお願いはしませんわい。」

 老人はいささか語気を強めて言った。

「薔薇の城が、あなたがたにとって神聖な場所であることはよく分かっております。
 そう、こんな言い方が許されるのならば、わしらの方が、あなたよりもよく知っているかもしれませんぞ。
 おっしゃる通り、わしらはよそ者。この王国の外から参りました。
 外といっても、ただ道を歩けば行き着くのとは違う、遠い遠いところから。
 そしてわしらは、来ることはできたが、帰る方法を失ってしまったのです。
 わしらが帰る道を見出すためには、おそらく、薔薇の城に行くしかない。」

 老人は、熱っぽく話しながら、翼持つ騎士エレクトラの言葉を思い出していた。

『これまで、あの場所に至ったことがある者は、歴代の3人の女王と、庭の守り人たちを除けば、この私だけだ。
 だが、君たちはおそらく、あの場所を見つけるだろう。』

 遠い昔、一の女王と呼ばれた少女が、庭の王国をはなれて旅立った地――

 遥かな天空の高みにあるという《女王たちの庭》。

(つまり……その場所へ行けば、もとの時空へ帰る道がある。
 かつて、アウローラさんは、その道を通って戻ったのじゃから……)

 いまや、薔薇の城を訪ね、その主である女王に――歴代の3人の女王のひとりに会って《女王たちの庭》へと至る道を授かることこそ、老人と星の娘に与えられた、帰還するための唯一の選択肢だった。



【庭の王国への旅26へ続く】

新茶の季節!

2015年05月21日 22:05

 突然ですがわたくしは、色々な「お茶」がある中で、緑茶が一番好きです。
 
 それも、ペットボトルやティーバッグのお茶ではなく、急須を使って茶葉から淹れたお茶が大好き!

(もちろん、業務中などは、ペットボトルやティーバッグも重宝しておりますが……)

 今は、まさに新茶のシーズン。

 毎日、おいしいお茶を愉しんでおります☆

 以前までは、ハーブティーや烏龍茶のほうが好きだったのですが、3年前に茶摘みをして新茶を飲んだ体験以来、すっかり緑茶の魅力にとりつかれました。

「ちょっといい茶葉を・ちょっと多めに使い・ちょっと冷ましたお湯で」淹れるだけで、今まで飲んでた緑茶は一体何だったんだと思うくらい、美味しくなります!

「ちょっといい茶葉」ってのは具体的にどれくらいのものなのか、ということですが、お茶に関する本などをいろいろと読んだり自分で飲んだりしてみた結果、100g=1000円程度のものが、費用対効果においてベストバランスになるようです。

 茶に1000円って、高ッ! と思われるかもしれませんが、一度淹れたら3煎(3回)くらいまでは美味しく飲めますし……

 ペットボトル10本買ったら同じ1000円、と考えれば、ちょっと多めに使っても明らかに10日以上はもつ茶葉のほうが、かえってお得! という気がします。

 淹れるのに、若干の手間はかかりますが、それも、5分程度の話。

 淹れ方ひとつで味が変わるので(お湯の温度が高すぎたり、抽出する時間が長かったりすると苦みが出てしまう)、 美味しく淹れるべく集中する5分間が、また気分転換にちょうどいい感じですよ。

 朝は何かとバタバタし、昼は業務がフルスロットルなので、夜、帰還してから心静かに茶を淹れて喫する時間が、至福の時です……!

 心なしか頭脳もクリアになり、時空の確定作業もはかどる気が!(←たぶんカフェインの作用)

 
 ――というわけで、謎の緑茶トークに終始しつつ、今日のところはこのへんで!

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆ 

庭の王国への旅 24

2015年05月20日 20:13


          *            *


 その着ているものが暗がりの中で幾度かひるがえるのを見て、老人は慌てて立ちあがり、旅人の後を追った。

 旅人は林をやや奥まで入ったところで、息をはずませて立ち尽くしていた。

「見えなくなった。」

 彼は呟き、あたりを見回した。

「このあたりに、いたと思ったのだが。」

「おそらく妖精か、魔女か、そういったひとでしょうな。」

 老人は、今の娘の正体につながりそうな物語をターミナルで聞いたことがなかったか思いだそうとしたが、だめだった。

(あの輝くひとは、よい心を持つものか、それとも悪意を持つものか?
 この林の奥には、いったい何があるのじゃろう?
 アウローラくんは、オニユリさんの茶屋のことはよく話しておったが、この林の奥のことは、何も言ってはおらんかった。)

 その場に立って、なおもあたりを見回していた旅人が、あっと声をあげた。

 ぼんやりと赤みを帯びて輝く裸の姿が、遠い木々のあいだに見えた。

 彼女はじっとこちらを見ていたようだったが、視線が合うとたちまち長い髪をひるがえして逃げ出した。

 旅人はものも言わずに駆け出し、老人は慌ててその後を追った。

 娘のふるまいが、こちらに興味を持ちながら恐怖を感じていることによるものか、それとも、わざと誘い寄せようとする罠か、どちらとも判断がつかなかった。

 闇が深くなり、足元も、行く手もまったく見えなくなって、老人は立ち止まった。

 頭上には木々の梢が重なり、もはや月や星の光は届かなかった。

 靴の裏に伝わる感触から、足元は長年のあいだ落ち葉が積み重なってできたふかふかの腐葉土に覆われていることが分かった。

 老人はこれまで走ってきた方を振り返った。

 かがり火のあかりと思しき、かすかな赤い光が重なり合う黒い木々のあいだに見えた。

 楽器の音は、今や遠く、かすかにしか聞こえなかった。

「おーい。」

 姿を見失ってしまった旅人に向かって、老人は呼びかけた。

 返事はなかった。

 老人は繰り返し呼びかけながら、闇の中をあちらこちらと見渡した。

 闇に目が慣れ、近いところにある木々の影がほんの少し見えるようになったが、それ以上は無理だった。

「おーい!」

 周囲に目を凝らし、四方を向きながら呼びかけるうちに、老人は、ぎょっとして動きを止めた。

 闇の彼方に、ぼうっと赤っぽい光が灯っている。

 だが、いまや、その反対側にも、同じような光が見えていた。

 どちらかは、人々が集まっているかがり火の光のはずだった。

 では、いまひとつは?

(あの娘じゃ。)

 老人は目を剥いて、遠いふたつの光を必死に見比べた。

 いまひとつは、奇妙な裸の娘がその身にまとっていた輝きに違いなかった。

 もしも彼女についていけば、この夜の闇の中で、林のもっと奥深くまで連れ込まれてしまうだろう。

 戻らなくてはならないが、いったいどちらが祭りのかがり火の光なのか、遠すぎて区別がつかなかった。

(まずい。)

 老人は目を閉じ、耳に全神経を集中して、ほんのかすかに聞こえてくる祭りの音がどちらから来るのかを聴きとろうとした。

 だが、だめだった。

 右かと思えば、今度は左から聴こえる気がする。

 左へ行こうとすれば、いや右から聴こえてくる、という気がする。

 老人は、立ち尽くした。

 もう、音は四方八方から聴こえてくるような気がした。

 恐慌に陥り、思わずやみくもに走り出しそうになったとき、だしぬけに、山で遭難したときはどうすればよいかということについて話す孫の声が、耳の奥によみがえった。

『まずは、落ち着いて、ばたばたしねえことが肝心なんだってよ。』

 と、孫のヘリオスは言っていた。

 彼はここのところ、地上の山によく登っており、ひまがあれば山に関する知識をおさめた書物を開いていた。

『道迷いに気付いたときは、とりあえず深呼吸でもして落ち着いて、あそこの分岐で間違えたな、って確信できるポイントまで、引き返すことだ。
 そのまま勘で突き進むってのが、一番よくねえ。
 ――そしてな、元来た道も踏み痕も分からねえ、もう、いよいよどうにもならねえ、って時は、その場にじっとして、動かねえことだ。
 そうやって救助を待つのが鉄則なんだってよ。
 怖いと、ともかく動きたくなるもんだが、慌ててあちこち動き回れば、余計に迷ってどうにもならなくなる。
 動かねえ勇気を持つことが、早期発見、救助につながるんだ。
 ……まあ、全部、本からの受け売りだけどな。』

 老人は、走り出したくなる気持ちを抑えて、その場に突っ立ち、胸いっぱいに息を吸い込むと、

「おーい!」

 両手をらっぱにして、こんかぎりの大声で叫んだ。

「おーい! おーい! 誰かあ!
 ここじゃ、ここじゃ! おーい!」

 そのとき、急に、何かが老人の腰の後ろに触れた。

 あまり突然だったので、老人はうおっと叫んで飛び上がり、反射的に拳をかためて振り回した。

 だが、拳は何にも当たらなかった。

「何をするんだい、危ないね。」

 落ち着き払った、老婆の声がした。

 息を荒らげて振り向くと、目の前の闇の中に、小さな黒い影がわだかまっていた。

「これより奥は危ない。祭りの輪に戻りな。さあ、来なさい。」

 有無を言わせぬ力強さで手が握られ、一方の光のほうへと引かれた。

 強引ではあったが、その手つきや言葉には不思議な威厳と説得力があり、正体は分からずとも、危険は感じなかった。

「いや、あの、」

 老人は、切れ切れに言った。

 いきなり触られたときには、心臓が止まりそうになったが、最初の驚きを乗り越えた今、鼓動は胸が痛いほどの速さで打っていた。

「もうひとり……あと、ひとり、いますのじゃ。
 旅人の姿をした、若者。
 ふたりでこちらに来たのですが、はぐれてしまって……」

「やれ、祭りの夜には、よくあることさ。
 こんなこともあろうかと、祭りに加わるのを、待っていてよかったよ。
 あんたは、先にあっちへお戻り。」

 強い手が老人の手を握り、その指先を伸ばさせて、ひとつの光のほうへ向けた。

「ほれ、あの光だよ。
 そうやって、指先をまっすぐに伸ばして、いつも爪の先にあの光を乗せるようにして、ゆっくり歩いて行きな。
 そうすれば、皆のところへ戻れる。」

「あなたは、一体……」

 老人は戸惑って言った。

 老婆だと、声の質で感じたのだが、暗いために姿がはっきりと見えない。

 ただ、とても背が低いことは、声の聞こえ方と手の動きで分かった。

 そして、その話しぶりは、どことなく別の誰かを思い出させた。

「あたしが、もうひとりを見つけてきてやるよ。
 あんたは先に戻っていな。
 話は、あとで、光の中でゆっくりしようじゃないか。」

 もう一度、念を押すように老人の指先をしっかりと光のほうへ向けさせて、その人物はぱっと手をはなし、驚くほど身軽なすばやい足音を残して、闇の中へ消えていった。



【庭の王国への旅25へと続く】

庭の王国への旅 23

2015年05月16日 18:58


         *                 *


「素晴らしい戦士たちだ。」

 旅人が腰を下ろしたままで言った。

 その言葉には単なる感動や憧れではなく、ゆくゆくは一国の王となる者としての感慨が込められているようだった。

「彼女らが守るならば、この国の空は安泰だろう。」

「ここは、守るに値する場所ですじゃ。」

 再び始まった音楽に合わせて踊りだす人々を眺めながら、老人は呟いた。

「この美しく豊かな国を去らねばならぬとは、残念至極!
 そう、正直に申せば、残念至極ですわい。
 しかし、あの娘にも申しました通り、わしらは帰らねばなりませぬ。」

「明日には発たれるのか?」

 旅人は、いかにも長年にわたって様々の土地を巡ってきた旅人らしく、淡々とした口調で訊いた。

「そのつもりでおります。
 しかし、肝心のアストライアくんが、あの調子では――」

 老人はそう呟いてから、今の言い方では旅人にとってまったく理解できないだろうと思い、

「つまり、わしらが元いた国に帰るためには、あの娘の能力が必要なのです。」

と、言葉を補って続けた。

「まあ、こちら風に言えば、魔法のようなことですじゃ。
 まったく違う国、まったく違う世界へと、自分や、人を連れてゆくことができる。
 わしらはその力を『時空跳躍能力』と呼んどりますがの。
 ――しかし、わしの見るところ、今の彼女は、その能力を使える状態にないと思う。」

「なぜ?」

「彼女が、帰りたがってはおらぬからです。」

 めくるめく幻燈のような人々の輪の中に、夢中になって踊る銀色の髪の少女の姿がちらりと見え、また見えなくなった。

 老人は続けた。

「時空跳躍は、非常に強い集中を必要とする。
 ただひとつ、そこへゆくことだけを心に思い、他には何も考えてはいけない。
 少しでも余計な考えがはさまれば、集中は破れて、時空のはざまを跳ぶことはできませぬ。」

「失敗すれば、どこか違うところへ行ってしまうのか?」

 旅人はそう訊いた。

 彼が、老人の言ったことを完全に理解できているはずはないのだが、旅人は旅人なりに、老人と娘がおかれた状況を大づかみにつかんで問い掛けているのだった。

「……いや、違うところへゆくということは、ありませぬがの。
 単に、跳べないというだけのこと。
 しかし、それでは困るのです。
 あの娘にも申しておりましたように、わしらは、どうあっても、帰らねばならん。」

「なぜ?」

 旅人の問いは率直で、明快だった。

 だからこそ、その問いは老人を困惑させた。

『本当にこどもの頃は、永遠にそこにいられると思うが、そうではないのじゃ。
 わしらは、もう、おとななのじゃ、アストライアくん。
 物語の国は、永遠に在り続けるけれど、わしらは、そこを訪れ、そして、帰っていかなくてはならん――』

 だが、なぜ?

 なぜ、どうしても帰らなくてはならないのか?

 自分がおとなで、残してきた役目や生活があるからか?

 ここにあるのは、現し身の肉体ではなく、その投影にすぎない。生身の肉体を長く置き去りにしていては、命そのものが滅びてしまうからか?

 だが、ここにいることで味わう満ち足りた気持ちと比べれば、そんなことは、大した問題ではないようにさえ思えた。

 それならば、星の娘が言うように、ここに残って、何がいけないというのだろう?

 老人は黙ったまま、自分の来ている茶色のマントの胸元のひだを無意識に手で探り、布地に指を滑らせていった。

 その指先が、不意に何か固いものに当たった。

 老人は、それが何なのかとっさに分からず、ぎょっとしたが、すぐに思いだした。

「それは?」

 旅人が言った。

 老人が懐から取りだしたのは、青紫色に塗られた小さな金属の箱だった。

 蓋を開けると、中には白い砂糖に包まれたボリジの花がいっぱいに詰まっていた。

 老人はしばらくそれを見つめてから、ひとつ、取り上げて口に入れた。

 砂糖の甘さと、それだけではない独特の風味が広がった。

 それと同時に、暗い執務室でお茶の入ったカップを傍らに置き、手元のあかりを頼りに物語を書き綴る黒髪の娘の姿が脳裏によみがえった。

『あの庭は、もうない。昔、地上から失われてしまいました。残念ながらね。』

 旅立ちの前、彼女は老人にそう言った。

『でも、だからといって、あの王国が滅びたというわけじゃない。
 あの国は、今でもありますよ。
 いいえ、今だけではなく、永遠にあり続けるでしょう!
 たとえわたくしやあなたがたの肉体が滅びるときが来ようと、ね。
 ひとたび生まれた物語は、決して、なかったことにはならないんですから。
 ただ、そのことが皆に分かるのは、物語を語る者がそこへ行き、また戻って、その世界の光や風や人々の歌を、ことばに変えてくれたときだけです。』

「わしらが、帰るのは――」

 老人は、旅人にボリジの花をひとつ差しだしながら、はっきりと言った。

「わしらが語り部だからです。
 見聞きしたことを語り、人に伝えることこそ、わしらの使命。
 来て、そして、戻らなければ、この国の物語を人に伝えることはできませぬ。
 それに、」

 小箱の蓋を大切そうに閉めて懐にしまい、老人は締めくくった。

「この花を、届けなくてはならん人がおりますのでな。」

「花を食べるとは奇妙な習慣だ。
 それにしても、これはとても甘い。」

 旅人はざりざりと音を立てて花を噛みながら、何ともいえない顔をしていた。

 と、その目が不意に動き、老人の肩越しに木の間の闇のほうを見た。

 老人はとっさに振り向いた。

 彼らは人々の輪から少し離れたところ、中心のかがり火の光がようやく届くあたりに座っていた。

 その光がほとんど届かぬ、木々のあいだの暗がりに、ぼうっと浮かび上がる奇妙な姿があった。

 それは裸の若い娘だった。

 豊かな胸と腰つき、真珠のような白い肌が男たちの目に焼きついた。

 影の中にいてもその姿がはっきりと見えたのは、娘の姿そのものがぼうっと赤みがかった光を帯びていたからで、尋常の人間ではないことをうかがわせた。

 見られたことを悟ると、娘は怯えたような顔をしてさっと木の後ろに隠れた。

 男たちは、座ったまま顔を見合わせた。

「今のは――炎喰いの一族の方ですかのう?」

 老人は、軍病院にいたきらめく姿の女性たちを思い出して言ったが、その口調はあやふやだった。

 炎喰いの女性たちは、昼の陽光の中でもはっきりと分かるほどの強いきらめきをその身から発していたが、今しがた姿を見せた娘が帯びた光は、もっとかそけく、震えるようだった。

「いいや。違うだろう。」

 旅人はそう言い、立ち上がった。

 老人が驚いて何か言ういとまもなく、旅人は不意に地を蹴り、林の奥の闇に飛び込んでいった。



 【庭の王国への旅24へ続く】

燃え尽きることもなく 死ぬこともない

2015年05月13日 20:59

 こんばんは! 体調的にはあまり復活していないものの、物語のウエーブはちょっと戻ってきたアウローラです☆

 そして、例によって「連絡通路」から様々なお宅にお邪魔しておりましたら、 各所で「オリ描き同盟」の掲示板が再び賑わいを見せていることを喜ぶ声が……

 思い返せば、ターミナル開港の直後からたいへんお世話になっている、zayoさま主催の「オリ描き同盟」。

 掲示板の賑わいは、わたくしも、凄く嬉しいですっ!(拍手)

 そして、少なからぬ方々が、わたくしと同じように、そのことを嬉しいと感じておられる……ということが、また嬉しいですよ☆

 さらに、うさぎ様宅ではカース氏リベンジのお知らせ(?)がっ!!

 こうして、時が経っても彼らのことを「好き」と言っていただけるというのは、本当に、冥利に尽きる思いです。 ありがたや!(拝)
 
 うおおおお~、やる気が出てきたッ!!

 ――と、いうことで!

 今年度中に、5番ゲート『ORDER‐OFFICE 101』を確定し切る!! というのを、アウローラの物語的目標として掲げたいと思います!

 まあ、その前に、謎の老人氏とアストライアさんに帰還してもらわなくては如何ともしがたいというのがネックですが(……) 何しろ、あの国は居心地がいいですから……(汗)

 お二人が無事に帰ってきたら、あの時空での出来事を、時空跳躍メインゲートに加えたいと思います。
 
 というか、8番ゲートを、帝国魔術学院のように「8-1番」「8-2番」というふうにすればいいのか……

 去年は6番ゲート『ソードべアラー』が完結したので、ゆっくりとでも着実に、これからも進んでいきたいです。

『情熱……! 才能……! 
 燃えつきることもなく 死ぬこともない……』


 わたくしの大好きなマンガ『ガラスの仮面』に出てくる、月影千草先生の言葉です。

 何事も、始めるのは簡単ですが、長く続ける――少なくとも、やめない――ことは難しく、だからこそ尊いと思います。

 物語ることを、続けたい。

 もしも、わたくしの時空確定者としての才能が本物であるならば、物語を紡ぐ力に「終わり」はないはず――

 そう信じて、一歩ずつマイペースに前進して参ります!!

 がんばるぞ~!!(←久々に出た!)

 そのようなわけで、本日のところはこのへんで。

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう……☆

初めて…

2015年05月11日 20:07

 初めて、スマホから記事を書くということをしてみました!

 果たして、うまくいっているのか…(帰還してモニターを見なければわからない)

 最近、地上の業務が忙しいウェーブに飲み込まれていたのと、体調があまりよくなかったので、なかなか日誌に現れることができませんでした…!

 といっても寝込んでいたとかではなく、月の障りのアレで倦怠感にとらわれていたというだけのことですよ(笑)

 今日も帰還したら早く寝よう!

 …というわけで、今回のところはこのへんで☆

 下記事に拍手、ありがとうございました!(拝)

 また次回の記事で、お目にかかりましょう☆
 

ヘリオスとギンコの植物日誌

2015年05月06日 20:01

ギンコ「……突然だけど、ケープタウンブルーが咲いたよ。

ヘリオス「うお! 何だ、ケープタウンって何が――
 あ! お化けアサガオに花が!?

IMG_201505a.jpg

ギ「そうなんだよね~。今朝見たら、咲いてたから、急いで撮影しといた。
 慌ててたせいで、画像の形の設定が長細くなっちまったよ……」

へ「つーか、地上はまだ5月だろ!?
 普通のアサガオすらも、早くて苗の状態なのに、何、もう咲いちまってんだよ!?」

ギ「……今日が地上の『立夏』だったから……かねえ?」

「侮りがたいな、お化けアサガオ……(汗)」

IMG_201505b.jpg

へ「……何だ? この、土の上のホコリみてーな物は……?」

ギ「それはルコウソウの芽――だと思う。

へ「なんで確信が持てねーんだよ……」

ギ「いや、ルコウソウの種をまいたんだから、ルコウソウだとは思うんだけどね~。
 もしかしたら雑草かもしれないと思って」

へ「雑草……。つーか、ルコウソウって、あんまり聞かねー名だな」

ギ「1年くらい前に、アウローラさんが地上をぶらついてて、ちょっとミモザに似た葉の、星みたいな花をつけたきれいなツル植物を見つけたらしくてね。
 名前が分からなかったんで、あれはなんだったんだろう? って日誌で言ってたら、zayoさまが教えて下さったんだって」

「スゲーな!?」

ギ「さすがはマスター・ガーデナー……
 それで、今年は自分たちでも育ててみよう! ってんで、アウローラさんがホームセンターで種を買ってきて、アタシの庭にまいてたってワケさ。
 しばらくは、うんともすんとも言わないんで、大丈夫か? と思ってたんだけど、ようやく芽らしきモノが出てきて、一安心さね」

へ「そうか。そりゃ、成長が楽しみだな!
 しっかり面倒みて、育ててやってくれ。水切れさせるなよ?」

ギ「おう。最近アタシはけっこうマメに植物たちに手をかけてるからね。任せておくれ!」

IMG_201505c.jpg

ギ「今ちょうど見ごろの、ナデシコだよ」

へ「去年、ホームセンターで買ったひょろひょろの苗を越冬させたんだよな!」

ギ「そうそう。ナデシコといいケープタウンブルーといい、今年は越冬組の活躍が目立ってるねぇ。
 そろそろマンデビラも花の準備を始めたみたいだし、楽しみなこった」

へ「しかし、これから地上は『夏』に入るだろ――?」

ギ「夏は、世話するほうもされるほうも、なかなか過酷な季節さ。
 しかしまぁ、毎日、水やりついでの状況確認は怠らずにしていくよ。
 昨日と今日、アウローラさんが来て、新しく『スミレ』やら『ケイトウ』やら『サンショウ』やらを植えていったところだし、安定するまでは、目が離せないねぇ」

へ「よろしく頼んだぜ! ……じゃ、またなっ!」

ギ「おう。またね。
 ――それじゃ皆、また、次回の記事で会えるといいね~」



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