スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アストライアの香りの小部屋

2013年01月13日 21:17

「あら、皆さん、お久しぶりですわ。

 ――いえ、こちらでは、はじめまして、かしら?

 あたくしは、時空跳躍ターミナルの扉と通路を管理している、アストライア・エーシル。

 今回から、こちらの日誌で時々『香り』をテーマとしたお話をさせていただくことになりましたの。」

 130113_121705.jpg

「この画像は、ヘリオスが地上から送ってきたものよ。

 ギンコさんのお庭に咲いている『山茶花』……『さざんか』の花なのですって。

 きっと地上の皆さんなら、これまでに一度くらいは、ご覧になったことがあるでしょう?

 ――でも、この花の『香り』をご存じの方って、どれくらいいらっしゃるかしら。


 あたくしは、地上に咲く花がとても好き。

 それは、姿が気に入っているだけではなくて、香りがあるからなの。

 知らない花に出会うと、必ず香りを確かめてみるわ。

 今回も、ヘリオスに頼んで、さざんかの花をターミナルに転送してもらったの。 
 
 さあ、香りは、あるのかしら?

 あるとすれば、どんな香りなのかしら?

 息を止めて鼻を近づけて、香りを確かめるまでの一瞬は、本当にわくわくしますわ。

 
 ――ああ……とっても、かすかで、やさしい香り。
 
 きっと、木のそばに佇んだとしても、あまり感じとることはできない――

 すぐそばまで鼻を近づけて確かめてみなくては、気付くこともないような香り。

 まるで、吐息がかかるほど耳を寄せなくては聴きとれない、小さな小さなささやき声のよう。

 素敵なことね。


 あたくしが、うっとりとさざんかの香りを確かめていたら、隣にアウローラさんがやってきて、あたくしと同じようにさざんかの花の香りを確かめると、『素晴らしい……!』って呟きながら、去っていった。

 あんまりすばやく行ってしまったから伝える暇がなかったのだけれど、アウローラさんの鼻の頭に、黄色い花粉がくっついていたわ……。

 皆さんにも、ぜひ色々なお花の香りをたしかめてみていただきたいけれど、花粉にだけは、注意なさってね。

 でないと、アウローラさんみたいになってしまいますわよ……(あの後、地上に出かけていったようだけれど、大丈夫だったのかしら)

 ――それでは、ごきげんよう。

 またいつか、この記事でお目にかかりましょうね。」
スポンサーサイト



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。